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2013年04月23日
魚道とは
この写真は、矢作川の明治用水ダムに設けられている魚道(ぎょどう)です
魚道とは、文字通り、魚の通り道のこと。
魚道の上流端は、このようにダム湖へ通じております。
(屋根類は調査用ですので魚道とは無関係)
↓
ダムによって絶たれた魚の移動を、この人工水路で補っているわけですね
魚道には、階段式、アイスハーバー式、バーチカルスロット式、エレベーター式、デニール式、斜路式などなど、いろんな種類の魚道があります。
なぜ、いろんな魚道があるかと申しますと、対象魚種の違い、設置場所による制限、科学者や行政の思惑などの理由があるのです。
矢作川で主流なのは、古典的な階段式魚道
最下流の明治用水ダムに設けられている写真の魚道も、そうです。
この明治用水ダムの魚道ですが
遊泳力の強いアユは問題なく上るのですが、遊泳力の弱い生きものには使いにくい魚道と言えます。
その証拠に、明治用水ダムより上では、海からのぼってきた多くの生きもの、例えば、ハゼ類やエビ類などが極端に少ないのです。
明治用水ダムより下流には、うじゃうじゃ居るんですけどね。
ダムは必要ですよ。無くては困ります
ですから
多くの生きものが使いやすい魚道を、ちゃんと考えていく必要があるでしょうね。
それが、ダムの恩恵を受けて暮らしている、われわれ人間の責任ですわ