2014年06月16日
ダム容認に急転
前・漁協組合長の自殺にまで発展してしまった、山形県・小国川漁協のダム建設反対問題。
漁協が総代会を開き、ダム建設を容認したようです。
何やっとんねん・・・
以下、河北新報の電子版です
↓
------------------------------------------
山形・小国川ダム建設容認
漁協総代会賛成多数で議案可決
河北新報 2014年06月10日火曜日
山形県が計画する最上小国川ダムに関し、小国川漁協(舟形町)は8日、最上町で総代会を開き、ダム建設を容認する議案を賛成多数で可決した。計画浮上以来、25年以上反対を貫いてきた漁協が姿勢を転換したことで、県は漁協と漁業補償の協議に入る。
無記名投票の結果、賛成57、反対46だった。高橋光明組合長(64)は総代会終了後、可否が小差だったことに「賛成しなかった人の意見も取り入れ、(ダムによる治水、漁業振興策を)進めていく」と強調した。
ダム本体工事には、漁業権を持つ漁協が県の補償案に同意することが必要となる。漁協は10日、県に総代会の結果を報告する予定で、県はこれを受けて漁業補償などの協議を進める。
漁協の定款では、漁業権に関する事項は総代会などの特別案件として3分の2以上の議決が必要とされる。漁協がどのような手続きで補償案受け入れの可否を判断するかが、今後の焦点となる。
総代会は非公開で開かれた。出席者らによると採決前には「賛成が3分の2必要な特別案件ではないのか」の声が上がった。高橋組合長は「議案はダムへの賛否で、通常案件(過半数で可決)。補償案は今後になる」などと説明したという。
最上小国川はアユ釣りで知られる。ダムは最上町が1987年に赤倉地区の洪水対策として要望し、2006年に県が建設計画を決定した。漁協は5月の理事会で建設容認の執行部案を決めた。

------------------------------------------
小国川ダム建設小差の決着、残る不満
一部総代反対姿勢継続へ
河北新報 2014年06月10日火曜日
最上小国川ダム建設をめぐり8日開かれた小国川漁協の総代会は、無記名投票の結果、賛成57、反対46でダム容認を決定した。容認派が避けたかった投票で、しかも小差での決着だった。
総代会の冒頭、高橋光明組合長(64)は漁協の窮状を訴え、「ダムと(県の支援策を)引き換えにするのかと言われれば、心を鬼にしてでも『そうだ』と答えなければいけない」と、受け入れに理解を求めた。
かつて1700人いた組合員は1000人を切り、アユ養殖施設も老朽化し、稚魚育成に支障が出ている。容認派からは「赤字決算が続く組合の将来を見据えるべきだ」との指摘が出た。
1時間以上の議論を経て、一部からは「組合を半分にするようなことはすべきでない」として採決に反対する意見があったが、一部が収まらず、無記名投票となった。
高橋組合長は終了後、しこりは残らないかとの質問に「それは大丈夫。同じ川の仲間。議論を尽くしてもらうことが願いだった」と述べた。 賛成した総代は「今後は双方が溝をつくらないように、課題や不満を埋めて進むということに尽きる」と話す。
一方、反対の総代は「思った以上に反対票が多かった。ダム建設は特別案件として3分の2以上の賛成が必要なはずで、執行部は定款を順守すべきだ」と語り、反対を継続する姿勢を示した。
◎不安解消に貢献山形知事ら歓迎
小国川漁協が8日の総代会で、山形県が進める最上小国川ダムの建設容認を決めたことに対し、吉村美栄子知事は9日の記者会見で「流域住民の洪水に対する不安解消につながる」と歓迎した。
今後の対応については「組合長から正式な回答を聞いてから考えていきたい」と明言を避ける一方、「今後も漁協の考えを大事にして取り組んでいかなければならない」と強調した。
洪水対策としてダム建設を要望してきた最上町の高橋重美町長は「治水対策で住民の安全を守りながら、町の重要施策として県が示した漁業振興策にも積極的に関わっていく」と述べた。来週にも臨時町議会を開き、振興策について予算化する方針という。
------------------------------------------
ダム建設を容認して、補償金を貰うってことは、
河川環境を、切り売りしたってことなんですよ。
Posted by ぶんや at 07:39│Comments(1)
│アユ釣り
この記事へのコメント
小さな町の中で建築業が大きな力を持っています、色々な業種にも資本が入っております・・・
Posted by よっちゃん at 2014年06月26日 01:20